有馬記念徹底検証【DAY5】

有馬記念徹底検証【DAY5】は全頭分析その2。
今日は後半の8頭です。
枠順は決まりましたが、そのあたりはまた明日にでも見解書きます。

シュヴァルグラン
同馬が本格化したのは昨年のアル共以降。この辺りからゲートが明確に速くなり(腰に力がついたから)行きっぷりが良化。この時期以降の戦績で評価したい。
基本的な馬キャラはスタート良く、折り合いも問題なし、直線はギアチェンジは苦手だが徐々に6速に上げていく、というもの。ハーツクライ(というかトニービン)らしい馬だ。必然的に直線の長いコースがベターで府中(2-0-1-0)、京都外回り(0-2-2-0)の一方、内回り(1-1-0-2)と戦績もそれを表している。どうもコーナーで促すと終い甘くなる傾向にあり、昨年の有馬・今年の宝塚(シャケトラに4角並ぶ間もなく捲られた)・今年の阪神大賞典はすべてそんな形だった。
前走JCは得意コースで1番枠から内有利馬場をロスなく運ぶ文字通り完璧な一戦。今回は上げ下げで見れば当然「下げ」なのは明白。ただ14番枠から内に入れず終始4頭分外を回された昨年でも6着なので、完全軽視は禁物で押さえまでの評価が妥当か。

スワーヴリチャード
最大の売りはギアチェンジ性能。デビュー戦のラスト1Fが推定10秒8、東スポ杯のラスト2F目が推定10秒6などその性能は超一流。反面、前述東スポ杯ではラスト1Fでブレスジャーニーに差された上にムーヴザワールドにも詰められ、皐月賞はコーナー最速11.4秒を大外で脚を使い切り直線伸びなかったようにその脚は長続きしない。ラスト2F勝負になったダービーは完全に流れが向いたとも言える2着だった。
そして迎えた前走だが、これが春までの評価を一変させる一戦。道中最遅ラップが12.3秒と流れる中、道中は内々の中段。ラスト5Fから11.8-11.8-11.9-11.6-12.1とロンスパ気味になり、11.6秒の地点で楽々抜けてラスト200mは抑え気味の完勝だった。まあ府中なので過大評価は禁物だが、レースのラスト5F59.2秒と悪くない流れの中で直線一脚使い、ラストまで余裕があったことは素直に強い内容だった。キタサンブラックが作るだろう流れにも合致しそう。これまでのレースを見る限り立ち回りは巧いので内枠が取れれば重い印を献上することになりそう。あとは右回りだけ。

トーセンビクトリー
コーナリングの巧さと長続きしない脚。ベストは小箱だ。条件戦だが西部日刊S杯なんてかなり強かった。ただし小箱なら良いかというとそれだけではなく、「終い3F勝負であること」という条件まで付いてしまうから厄介。OP再昇級後だけを見ても顕著で、好走したのは中山牝馬S=ラスト2F戦、クイーンS=ラスト2F戦。逆に小箱で凡走したのはアンドロメダS=ラスト4F戦、マーメイドS=ラスト4F戦、とはっきりしている。
今回はキタサンブラックが作るラスト4~5F戦でしょうから、相当巧く立ち回っても直線半ばで捕まるでしょう。
トゥザグローリー、トゥザワールドの下という血統面では不気味さ漂う同馬ですが、スローの直線勝負にならない限りはノーチャンスでしょう。

ブレスジャーニー
基本的には2歳時の戦績をメインに評価するしかないわけだが、中盤緩んでの3F戦では世代トップであることはスワーヴリチャードを斬り捨てた東スポ杯からも明白。瞬間的なキレは標準的だが持続させることが出来る点で府中もまた〇なんだと思う。
長休明けの菊花賞はノーカンとして、阪神内回りでロンスパ戦になった前走では最後甘くなって前でうまく立ち回ったサトノクロニクルを捕まえられなかった。やはりこれを見ても基本は府中や外回りで中盤が緩む形がベストなんだと思う。とは言え、浅いキャリア・休み明け2戦目・初の右回りなどを考えるとまだ上昇の余地はあって、3Fとは言わずとも4F戦程度なら食い込んでくる余地はあると思う。

ミッキークイーン
全16戦で馬券内を外したのは3度のみ。その高い総合力で牡馬相手でも健闘する彼女だが牝馬限定戦でも取りこぼしが多いのは、牝馬限定戦は仕掛けどころが遅れる=キレ勝負になりやすいから。要はいわゆる牝馬らしくスパッとキレる脚がない。バテ差しタイプだ。
キャリア中で特筆すべき戦績は「オークス勝ち=5Fロンスパ戦」「秋華賞=4Fロンスパ戦」「2017阪神牝馬S=減速ラップ」。スローでラスト3Fから11.1-10.8の2017ヴィクトリアマイルやラスト3F戦の2016&2017エリ女は負けて当然。6Fロンスパ戦になった2017宝塚記念で3着に食い込んだように流れが向けば牡馬相手でも戦えるし、むしろガチンコになりやすい混合戦だからこそ走れると言える。あとキタサンブラックが作るラップは向くとも言える。
昨年の有馬は5Fロンスパ戦で5着も今年はサトノダイヤモンド・ゴールドアクターは不在。昨年より小粒な印象のメンツなら、流れさえ向けば一角は崩せる。


ルージュバック
2歳時にはそのギアチェンジ性能が注目されたが、古馬一線級に入るとその武器も大したものではなくなった。基本的にはスピードに乗ってからのノーブレーキで末脚を持続させてこその馬。ただしロンスパ性能は持ち合わせていないので、3F戦がベスト。
府中は長い直線であるが故に3~4角で上がることが少なく、どうしても直線勝負になりがち。物理的なコースは幅も広く、あらゆる面で同馬にベストの舞台である。
裏を返せば中山はあまり向かない舞台。直近でオールカマーを買っているが、あれはマイネルミラノがペースを引き上げて2番手以下は3F戦(レースラップをバカ正直に見てはダメ。あれはマイネルミラノのラップ)。しかも馬群がばらけてのノーブレーキで行けたものであった。
2015有馬記念と同様、今年もある程度密集しながらの4F戦が濃厚。当時も残り200mで末を失くしたが今回も同様の展開になると考えるのがロジカルな考え方。


レインボーライン
一言で馬キャラを言い表すのは難しいが、ざっくり言えばバテ差しタイプ。11秒前半の脚は持ち合わせていないので、例えば府中なんかで好走するためには地震が着に好走したNHKマイルCのように、平均的に速いラップを刻んでの減速ラップになる必要がある。
でここからが厄介で、バテ差しタイプは通常追ってからどこまでも伸びるという馬が多いが、この馬はリミットが少ない。「末脚」というガソリンタンクがあったとすると、その搭載量は非常に少ない。一見仕掛けが遅い札幌記念や菊花賞は早めに仕掛けたらあの好走は無かったと思われる。その証左として今年の宝塚記念が挙げられる。6Fの超ロンスパ戦、普通のバテ差しタイプなら絶好の流れだが、3~4角で脚を使ったがためにラストはバテた。前走JCで極端に下げて仕掛けを我慢したのは、岩田が3度目の騎乗で馬を理解したからだと思われる。
基本的に4~5Fのロンスパ戦は向くはずだが、好走するためには上述したようにギリギリまで脚を溜める必要がある。仮説が正しければ岩田はそれを理解しているので、インに潜り込んでギリギリまで我慢するはず。全てが巧く運べれば2~3着は十分ある。ただし勝ち切れはしないはず。


ということで全頭分析は以上。

今日は追い切り特注馬をご紹介して終わります。
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三連単・三連複ランキング

フットワークのキレ、可動域共に文句なし。坂路を真一文字に駆け上がってきた姿は万全のデキを思わせます。


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