2017年JRA賞に思うこと

2017年のJRA賞が決定しましたね。

一部で大変盛り上がっているのが「最優秀障害馬」部門。
まあ満票でオジュウチョウサンだろうと思っていましたが、燦然と輝く「該当馬なし」の一票。

まず言いたいのは、最優秀障害馬に限らず他の部門でも「該当馬なし」が散見されますが、そもそも各賞に対して「該当馬なし」というのは存在すべきではないということ。
なぜならその年の各部門でどの馬が最も優秀だったかを選定する賞なのであって、過去の馬達と強さの絶対値を比較する賞ではないからだ。「この馬程度ではチャンピオンクラスとは呼べない」という考えをしているから「該当馬なし」という選択肢が生まれるのであろうが、これは大きな間違い・勘違いだ。そういう強さの比較はJPNサラブレッドランキングが存在するのだから、そっちに任せれば良い。
実際に各部門で頂点であるG1馬も出ているのである。傑出した馬が居ないのであれば、複数に候補を絞ってその中から選定すべきであって、「該当馬なし」という概念自体存在しないのだ。それは思考の放棄だ。

話を戻そう。
最優秀障害馬に「該当馬なし」と投票したのは、ニッポン放送栗村智アナウンサーである。

2017年JG1を2勝・JG2を2勝の4戦4勝、中山大障害はレコード勝ちで終えた完全王者が居る状況下で「該当馬なし」。
そんな栗村アナ、2016年の最優秀障害馬部門はオジュウチョウサンに投票・・・
2016年の同馬は5戦4勝、JG1を2勝・JG2/JG3を各1勝ずつの重賞4勝。
一体何が違うのか・・・

「年間5戦以上しないと資格なし!」なのか「骨折するような馬じゃダメー!」なのか、単なる書き間違えか。
いずれにしても誰が見ても不可解です。

別にオジュウチョウサンが満票でなければいけないとは思いませんが、あの馬の存在がある中で「該当馬なし」ならば、どういう馬なら資格があるのかを問いたい。
グランドナショナル勝たなきゃダメなの?オペラオーばりに8戦8勝しないとダメなの?平地でも勝つぐらいじゃなきゃダメなの?って話ですよね。

ちなみにこの方、最優秀ダート馬は年間7戦1勝のサウンドトゥルーに投票。
これはもう個人的趣味でしょうね(ちなみに昨年も同馬に投票)。
これって一生懸命強い馬作りに励んでいるホースマンに対して失礼ですし、競馬に対する冒涜だと思いますよ、個人的には。本当に腹立たしい。

まあJRA賞にはこういう意味不明な投票は付きもの(というか1%程度の割合で「変わり者」はどの世界にも居るもの)ではあるのですが、ちょっと今年のこの方の投票内容は目に余るレベル。

そもそも投票権を広げ過ぎていると思うんですよね。
興味のある方はJRAホームページから投票者の名前と投票内容を確認できるので見て頂きたいですが、「こいつに競馬分かる???」という名前が結構あります(特に放送関係はあやしい)。
もっと基準を厳しくして人数を減らせば良いし、減らした分はファン投票枠で良いと思いますけどね(ファンの方がよっぽど競馬を分かってる)。

まあ年明けから胸糞悪いニュースでした。


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